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Projects

新サービスUX設計支援プロジェクト

クライアント名:
株式会社ONE COMPATH
実施時期:
2023.6〜2023.8
担当領域:
UX設計支援

新サービスの開発にあたり、開発スコープを定義するためのサービスブループリントを製作し、UX設計を支援
|株式会社ONE COMPATH

TOPPANグループのONE COMPATH(ワン・コンパス)は、地図検索サービス「Mapion」や電子チラシサービス「Shufoo!」、ウォーキングアプリ「aruku&(あるくと)」など、生活者の身近なサービスを提供する企業です。
生活者の暮らしに寄り添うサービスを提供し続けることで、新しい文化を創造することを目指しています。

先行して新サービスのビジネスモデル設計を支援しており、本プロジェクトでは、そこで制作した新サービスのコンセプトや概要を実際にUXへ転換し、アプリの開発スコープを定義するためのサービスブループリントを製作する支援を行いました。また、そのなかで部分的にNEWh独自の事業構想フレームワーク「バリューデザイン・シンタックス®(VDS)」を活用し、開発要件の整理に貢献しました。

クライアントの課題

  • 新サービスのコンセプトを具体化し、UXを設計したい
  • サービス開発にあたり、顧客ニーズを満たすための最小限の機能の開発範囲を決めたい

NEWhの提案

  • 新規サービスの事業構想から、機能実装に向けたサービスブループリントを作成
  • 想定利用ユーザーのペルソナ定義と体験シナリオを複数作成し、具体化
  • MVP作成にあたり議論の支柱としてバリューデザイン・シンタックス®を作成し、システムとして提供すべき価値を定義

実施結果

先にスタートしていたビジネスデザインのプロジェクトでは、新規事業を展開する領域で実現したい新サービスの将来像を言語化し、ビジネスモデルを設計。その内容からサービスのロードマップを作成した。

サービスデザインのプロジェクトでは、サービスコンセプトを具体化する過程で膨大になったサービスブループリント(システムの全体像)を整理し、コアとなる提供価値を定義するため、バリューデザイン・シンタックス®を利用。最小限の機能で顧客ニーズを満たすプロダクトを作るための議論の支柱とした。

これにより別プロジェクトで設計したビジネスモデルの解像度向上にも貢献。加えて、開発範疇を決めるための機能を洗い出し議論をスムーズにし、顧客ニーズを満たす最小限の機能開発要件をきめる下地作りを支援した。

TEAM

NEWh's EYE

チームとしてのチャレンジ・
得られた知見

Director:
今村

ビジネスデザイナー中心に共創した事業構想をもとに、サービスデザインチームで事業の解像度を高める活動をさせていただきました。
共創ワークショップを通して、顧客の解像度を高め、顧客体験ストーリーを描き、具体的なUIデザインのアイデアを発想していくなかで、チームメンバーの一体感を醸成していくことができたと考えています。
NEWhの共創プロセス・フレームワークの大きな進化につながったプロジェクトになりました。

Designer(SD/PD):
辛川

『戦略やサービスの概観はたてたものの、実際に誰がどういう風に使うかがわからない』という課題感は特に開発等の具体的な話に進むタイミングで起こりがちです。その状態で無理やり進めてしまうと開発側とのコミュニケーションが立ちいかなくなったり、不必要な機能の開発に時間やお金を使ってしまい、PJ全体の採算があいづらくなったりしてしまいます。今回の一連のサービスデザインのご支援で「ユーザーが具体的にどんな画面をどう使って何故使い続けたくなるのか」の解像度を高めることで、ビジネス、開発両チームの議論が徐々にスムーズになっていく姿を見て、改めて顧客解像度を高める重要性を認識しました。

Client Review

お客様の声

新規事業開発部門
サービス企画チーム プロジェクトマネージャー
北嶋 絢子様

計画されたプロセスにこだわらず、プロジェクトの進捗に合わせて内容や手順を柔軟に調整しながら伴走いただきました。ワークショップなどでは共創しながらも、あくまでONE COMPATHのメンバーが主役となるよう進めていただけたことで、全員が納得感のある結果が得られたと思います。
また、今回のプロジェクトで何度も実施した、全員で意見を発散⇨収束という手法や、事業構想をチームで考え実行していくためのフレームワーク「バリューデザイン・シンタックス®」を取り入れ、社内で活用する下地作りができ、部門全体のスキルアップにつながりました。
先に実施したビジネスデザインのプロジェクトで描いた将来像の実現に向け、引き続きサービス開発を推進していきます。


新規事業開発部門
部門マネージャー
木村 麻実様

NEWhの決め手は、私たちに寄り添い一緒に考える「伴走型」のスタイルだったことです。
事前にお伝えした企業文化・企業体質を理解し、若いメンバーや経験豊富なメンバーが入り混じったチームからうまく意見を引き出してまとめられるようコミュニケーションに工夫をしていただいたのが、その後のプロジェクト進行をスムーズにした要因と感じています。
加えて、NEWh独自のフレームワークの活用により、巨大になったサービスブループリントから短期間で要点を絞り、サービス開発に向けたMVPを作るための判断材料を整理することが可能となりました。
企業やプロジェクトメンバーの性質を理解し、支援いただいただけでなく、終了後もメンバー中心のプロジェクト進行でより良い事業開発を考える動きが活性化しており、その点でも貢献いただいたと感じます。NEWhを選んでよかった、と実感しています。