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Projects

新規事業推進部門の役割再定義と新規事業創造の仕組み構築支援

クライアント名:
三菱地所株式会社
実施時期:
2023.6〜2023.8
担当領域:
業務スコープの定義
新規事業推進の仕組み構築支援

新規事業推進部門の役割を再定義し、新規事業創造やその拡大をスムーズに行うための仕組み構築を支援|三菱地所株式会社

日本を代表する大手総合不動産デベロッパーのひとつである三菱地所。
ビジネス街の中心とも言える大丸有(大手町・丸の内・有楽町)地域をはじめ、全国に多くの不動産や商業施設を保有し、三菱グループの中核を担う企業です。

その三菱地所の新事業創造部は、既存事業のビジネストランスフォーメーションと、企業ケイパビリティを活かした事業ポートフォリオの拡大を目的に創設され、三菱地所の新規事業を生み出しグロースさせる部署として大きな役割を担っています。

今回のプロジェクトでは、その新事業創造部が創設されて約10年を経て、現在の経営・事業環境下における提供すべき価値と役割を具体的に定義し、既存事業部署との連携・関係性などの整理も行うなかで、三菱地所の新規事業創造や、その拡大をスムーズに行うための仕組み構築を支援しました。

クライアントの課題

  • 昨今の経営・事業環境に合わせた新事業創造部の役割の再整理が必要
  • 散発的になりがちな新規事業プロジェクトの戦略軸(どういう新規事業開発に狙いを定めるか)を作りたい
  • 新事業創造部単体での事業開発に加え、社内の既存事業部門との連携・支援体制を構築し、推進フローを整理したい

NEWhの提案

  • 新事業創造部として、新たな提供価値を創造するための体制構築と支援フロー・内容の整備
  • 三菱地所の新規事業としてふさわしい事業構想のフローと評価軸の策定

実施結果

三菱地所の現状の新規事業を推進するシステムや組織体制を整理し、現状の課題を発散するワークショップを行い、既存の新規事業システムから現状の評価軸を整理。抽出された課題から、事業起案時の評価と重み付けの基準・フローを議論した。

その後、三菱地所の新事業創造部としてのあるべき姿を整理し、ミッションを作成。

このミッションに基づき、支援機能を落とし込んだ事業推進フローを策定した。加えて、新事業創造部の具体的な提供価値や、内容、事業化の判断軸、その後のアクションを設定し、有望領域の新規事業構想の実行・判断がスムーズになるよう整理した。

TEAM

NEWh's EYE

チームとしてのチャレンジ・
得られた知見

Director:
小池

新規事業を創造するシステム全体の課題を整理したうえで、新事業創造部のあるべき姿と役割を定義し、具体的なワークフロー、検討すべき領域を議論し、丁寧に言語化していきました。
三菱地所PJTメンバーが積極的に意思表示や社内を巻き込んでいただいたからこそ、”絵に描いた餅”ではない実用性の高い新規事業構想の仕組みが構築できたと考えています。

Business Designer:

新規事業創造という企業活動に対しての、あるべき組織の役割や仕組みについて、世の中の事例/パターンと、NEWhの支援経験からくる感覚、そして三菱地所プロジェクトメンバー側の想いや意向を、織り交ぜながらあるべき姿を描くことができました。
世の中の事例/モデルをそのまま当てこむのではなく、三菱地所における前提や文化/風土、課題感を踏まえ、いかにして三菱地所流のフィットする仕組み・組織論に落とし込むか、は注視・注力をしていた点です。

Service Designer:
酒井

私達がご支援させていただいている新規事業に取り組む企業様のなかでも、かなり取り組みが進んでいるといえる状態でした。
進んでいるからこそ出てきている課題などを、支援組織の方だけではなく全社を横断したメンバーで分析できたことは、NEWhとしても有益な経験となりました。
検討過程のワークショップにおいても本質的な議論を行うことができ、しっかりと実行を見据えた制度に落とすことができたのではないかと思っています。

Service Designer:
渋谷

私も大手の事業会社出身のため、大企業ならではの新規事業の領域論や、ステージゲート、組織分断など共感する課題が多くありました。担当したなかで特に面白かったのは、「モノからコト」というエンドユーザー向けの思考を、組織の仕組みづくりで実現できたことです。三菱地所の皆様がご自分の役割やビジョンの定義に積極的に関わり、忌憚ない意見を出していただけたからこそ、良いディスカッションができ、納得のできる仕組みづくりができたと思っています。

Client Review

お客様の声

三菱地所株式会社
新事業創造部 統括
只野 宏幸 様

2014年の創部から10年が経過し、事業環境・経営環境に対して新事業の果たす役割の重要性も増してきたことを受け、今回のプロジェクトを立ち上げました。
NEWh様においては、フラットかつ熱量高く取り組んで頂いたことがとても印象的でした。振り返ると、ディスカッションやキャッチボールの展開も早く、長くはない時間軸のなかで濃密な議論が行えたことが本プロジェクトの成功の要因であったと思います。
頂いたご支援を糧に、弊社の新事業創出におけるビジネス変革を加速していけるよう尽力してまいります。

三菱地所株式会社
協創推進営業部(本PJ当時は新事業創造部) 主事
橋本 雄太 様

新事業やイノベーション創出は絶対解はなく、自社の経営戦略や事業の状況を踏まえ、試行錯誤しながら取り組みを進化させていくことが重要です。また、それゆえに経営陣や社員に対して腹落ち感のあるメッセージや戦略を打ち出していく必要があります。
NEWh様との議論においては、これまでの取り組みを振り返りつつ、当社ならではの戦略や施策づくりに親身に寄り添っていただき、手触り感のあるアウトプットを生み出せたと感じています。本プロジェクトのご支援を活かし、三菱地所グループのビジネス変革の取り組みを進化させてまいります。