西松DXビジョン 未来のワークスタイルプロジェクト
- クライアント名:
- 西松建設株式会社
- 実施時期:
- 2022.9〜2023.1
- 担当領域:
- ワークスタイル設計
ロードマップ策定

2022年に策定された「西松DXビジョン」のなかの未来のワークスタイルを実現するためのロードマップ策定を支援|西松建設株式会社
西松建設は、土木・建築・開発・不動産など幅広い分野で事業を展開する総合建設会社です。土木分野では道路・鉄道・ダム・空港といった社会インフラ整備、建築分野ではオフィスや医療施設など多様な建物の建設を手がけています。海外でもアジア諸国を中心に、ダムや地下鉄、ビルや工場などの施工実績があります。
現場での丁寧な施工管理や課題解決力に裏打ちされた「現場力」を強みとし、現場から未来を切り拓く姿勢を大切にしています。また、CO₂排出を最大80%削減する次世代コンクリートや、トンネル工事の無人化・自動化といった新技術開発にも注力。持続可能な社会の実現に貢献しています。
2022年に策定された「西松DXビジョン」では、「現場」「ワークスタイル」「ビジネス」の3つの空間でのイノベーションを掲げ、全社を巻き込んだDXプロジェクトを実施。そのなかの未来のワークスタイルを実現するためのロードマップ策定をグループ会社のSun*とともに伴走支援しました。
クライアントの課題
- 西松DXビジョンで描かれていた「仮想と現実が融合した一人ひとりが活躍できるワークスタイル」をリアリティを持って着実に実現するためのロードマップを作る必要がある
- 現実の延長線上にとどまらず、より創造的で先進的な未来像を描いていきたい
NEWhの提案
- 現状(As Is)の整理と理想像(To Be)の発散を往復するなかで、課題の本質を段階的に明確化していくプロジェクトを設計
- 実行可能性と現場適応性を重視したワークショップを設計
実施結果
背景の異なる複数の部署から構成された混成チームであったことから、本プロジェクトではまず、日常業務における課題感の共有から着手した。
初期フェーズにおいては、個別に挙がった課題をより広い視座で再解釈し、個人・組織・社会といった多層的なスケールで捉え直すことにより、チーム内に「虫の目」と「鳥の目」の両視点が共存する課題認識を形成・共有した。
ワークショップの後半では、全社の現状や経営計画をベースに、5W1Hの視点を用いて独創と共創を行き来するプロセスを重ね、近未来の事例を構造的に整理・言語化してまとめ上げた。

TEAM
NEWh's EYE
チームとしてのチャレンジ・
得られた知見
Director:
石塚
ただありうる空想の未来を描くだけでなく、西松建設様に起こりうる未来の社会において、どのように働いていると「企業の成長に寄与できるか?」「自分や地域も含めた仲間は幸せであるか?」という三方良しを実現するための問いに答えていく、難しいながらも非常にやりがいのあるプロジェクトでした。
プロジェクトメンバーの皆さんが企業や自身だけでなく、一緒に現場ではたらく協力企業や地域の人々の幸せや便益を盛り込むべく真剣に議論されている姿がとても印象的でした。
Service Designer:
渋谷
「未来のワークスタイル」ということで、現状の課題から未来の働き方に影響するDX技術、会社の成長ストーリーやビジョンを連動させながら考え、サービスデザインさせていただきました。西松建設の皆さまがDXの先に何を「自分たちがやるべきか」という思いを率直に出していただけたことで、未来のワークスタイルの解像度を上げ、完成度の高いアウトプットを生み出せたのはないかと思います。
Client Review
お客様の声
西松建設株式会社
DX企画部
部長
増田 友徳 様
弊社の各部から集まった多様な若手メンバーから、ワークスタイル変革に繋がる課題や想いを上手に引き出し、時間軸とデジタルテクノロジーの視点で整理しつつ、ロードマップへ作り上げていく過程は、とても勉強になりました。今回のロードマップ策定を通じて、西松DXビジョンの解像度が上がり、社内外への発信や理解が進むようになり、DX推進の起点を作って頂きました。ありがとうございました。
西松建設株式会社
DX企画部 DX企画課(当時)
課長
小原澤 義久 様
デジタルコラボレーションツール「Miro」を活用したオンラインディスカッションをベースに、参加者全員が積極的に意見を出し合い、NEWhの皆さんにその結果を整理・集約していただきました。ファシリテーターの的確な進行と入念な準備により、議論が活発になり、チーム全体で創造的な対話が実現できたと感じております。特筆すべきは、参加者全員が楽しみながら前向きに取り組める環境が整えられていたことです。その結果、実行性の高いロードマップを策定することができ、大変感謝しております。