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新事業戦略テーマ設定プロジェクト

クライアント名:
株式会社読売広告社
実施時期:
2024.8〜2024.9
担当領域:
戦略立案
事業戦略テーマ設定
目的・目標設定
生成AI活用

新事業戦略テーマ設定プロジェクト
|株式会社読売広告社

株式会社読売広告社(以下、YOMIKO)は、博報堂DYホールディングスに属する国内有数の総合広告会社です。テレビ・新聞といったマスメディアから、デジタル・イベント・PRなどの多岐にわたるマーケティングコミュニケーションサービスを提供しています。特に、不動産業種を強みとし、「都市生活研究所」においては都市や生活者の動向を独自に調査・分析。その知見を活かした提案力もYOMIKOの大きな強みです。

本プロジェクトでは、中期経営計画に基づき、将来的な収益の複層化を見据えた新規事業創出に向けたテーマ探索・設定に取り組むタスクフォースを支援しました。具体的には、新規事業の案件創出と、その推進のための方針・仕組みづくりを経営陣に対し提案しました。

生成AIも積極的に活用しながら、ステークホルダーへのインタビューやメンバーの意思・想いを丁寧にくみ取って全体方針を整理し、1.5ヶ月の短期間で新規事業戦略としてまとめ上げました。

クライアントの課題

  • 将来に向けた新収益の獲得、収益の複層化を目指し、新規事業戦略を策定したい
  • 具体的には、戦略テーマと対象領域を設定し、新規事業の目的・目標を定義したうえ、取り組み評価のための評価方法を設計したい

NEWhの提案

  • 具体的な事業機会やアイデアを起点とした戦略の構築
  • 短期間でアイデアの量を確保するための生成AIの活用
  • 経営層・ホールディングス・現場における、自社と外部環境の複合的な視点が交わる領域を探るための、発散と収斂のプロセス設計

実施結果

経営・上席マネジメントレイヤーのステークホルダーに対するインタビューと、過去の事業ケーススタディを通じて現状を把握。

新規事業に対する目的や、期待される要件・与件、自社の強みや「YOMIKOらしさ」、既存事業で培ってきた勝ちパターンを可視化・認識したうえで、タスクフォースメンバーの意思も反映しながら、戦略方針の検討を進めた。

取組領域の設定にあたっては、内部分析(自社のコアコンピタンスやケイパビリティ)と外部分析(業界を取り巻くトレンドや社会課題)を起点に、生成AIを活用して幅広いテーマ候補を発散。その後、評価を経て複数の戦略テーマを策定した。

最終的に、7週間という短期間で新規事業戦略を取りまとめ、実行に必要な仕組み・組織・リソースとともに経営へ提言した。

TEAM

NEWh's EYE

チームとしてのチャレンジ・
得られた知見

Director:
小池

1.5ヶ月という短期間で「参加者の熱量と経営の納得度が高い戦略を描く」という非常に難易度が高いプロジェクトでした。戦略という言葉の定義は非常に個別性が高いものだからです。
そのため、経営の現在の考え方と、会社の過去の歴史や勝ち方を理解し、社会の課題と参加者の感覚を掛け合わせながら「具体」をつくり、それをチームで議論することを通して言語化されていない「意思」を把握していきました。その意思の集合体を結晶化し「戦略」にすることで、未来の推進力をもたらすことができたと自負しています。
NEWhにとっても、人間✕AI✕戦略の標準プロセスづくりにつながりそうな良いプロジェクトになりました。

Business Designer:

役員、経営企画、事業創造担当など、組織や立場の異なるメンバーとともに、YOMIKOの新事業創造における指針を作り出すプロジェクト。
短期間ながら、経営層へのヒアリングや具体の事業機会探索活動を通じて、曖昧で言語化されておらず、人によって認識も異なっていた新規事業というものに対しての一つの指針を作り出すことができました。
特に、既存事業で培われた強みと、その強みを発揮し得る市場要件を言語化し、「YOMIKOにおける新事業創造の型」として言語化・可視化することができたのは大きな成果だと感じています。

Business Designer:
谷口

経営と新規事業推進の現場、両方の視点から「YOMIKOとしてなぜ新規事業が必要なのか、どこを目指すのか」という問いに、短期ながら多くのステークホルダーが真正面から向き合ったプロジェクトでした。微妙なスタンスや考えの違いはあれど、戦略の拠り所となるのは「私たちは何者で、社会に対してどのような貢献をしたいのか」を再認識することだということを改めて実感しました。

Business Designer:
飯野

私は主に生成AIを活用したアイデア発散部分を担当しました。
未来シナリオと現状のYOMIKOの強みを組み合わせたときに、どんな事業が生まれるか、生成AIでとにかく数を出す(40超!) → それを人力で全件評価する、という流れで、発散と収束を進めています。
生成AIとヒトの役割分担をどうするべきか。どの企業でも今後重要になるこの問いに対して「チームの意思を込められるポイント」を見極めてヒトとAIの役割分担をできたのは、NEWhにとってもいい経験でした。

Client Review

お客様の声

株式会社読売広告社
グループ経営企画局
経営計画部 担当部長(当時)
古川 亮輔 様

今回のプロジェクトは、新規事業開発の方針策定という大きなテーマに対し、1.5か月という短い期間で答えるという難しい仕事でしたが、NEWhの皆様には、ご相談後すぐに的確なワークプロセスを提示いただいたことを皮切りに、タイトなスケジュールでも必要な議論をしっかりとこなせる素晴らしいプロジェクトマネジメントをしていただけたことに、とても感謝しております。
さらに、AIをフルに活用した論点の整理・ご提案と定例会議の進行は驚くべき体験でした。お蔭様で限られた時間の中でもチームとして妥協なく、十分な議論を重ねることができ、非常に質の高いアウトプットを実現することができました。