新規事業開発部門が新規事業を創造するための仕組みを検討するプロジェクト
- クライアント名:
- 株式会社J- オイルミルズ
- 実施時期:
- 2024.1〜2024.3
- 担当領域:
- 業務スコープの定義
新規事業推進の仕組み構築支援

2023年7月に創設された新事業開発部における2024年度からの運用開始に向けた新事業推進の仕組み化|株式会社J- オイルミルズ
業務用オイルの国内シェア40%で、業界2位のJ- オイルミルズに2023年7月に創設された新事業開発部は、既存事業の周辺領域における新規事業の立ち上げをミッションとしており、新規事業テーマの創出とプロジェクト推進を担っています。
創設されたばかりの新事業開発部では、新規事業テーマの効果的な検証・推進の仕組みづくりが急務とされていました。
今回のプロジェクトでは、新事業開発部のほか起案者や既存事業部・経営のセクション横断、またマネジメントと現場の両レイヤーから幅広くヒアリングを行い、課題の構造を明らかにしたうえで、ベンチマーク企業の成功事例を取り入れながら、独自の役割と仕組みの構築を支援しました。

クライアントの課題
- 新規事業テーマの効果的な検証・推進のため、現状の課題を整理し、J- オイルミルズとしての新規事業開発の仕組みを構築したい
NEWhの提案
- 新規事業開発とその推進のありたい姿と現状を、部門横断で現場/マネジメント双方にヒアリングし、課題の発生箇所と原因を特定し優先度を設定する
- 特定した課題に対して、定石とベンチマーク企業リサーチから作成したたたき台をもとに、J- オイルミルズとして実施可能な解決策を仕組みとして構築する
実施結果
関係者ヒアリングから課題の構造を分析し、新規事業のテーマ設定から、アイディエーション、仮説検証、事業化までのプロセスにおける4つの重要課題を特定した。
・テーマ設定方法
・推進体制構築
・社内外の事業開発サポート体制構築
・事業性検証方法
まず、重要な課題に対する対応方針を決定。つぎにNEWhが具体的な解決策の基本型+派生パターンを作成し、その組み合わせにより自社にとって最適な仕組みを設計した。さらに、仕組みを運用するための要件、役割分担、会議構成を具体化し、実施のためのロードマップを作成した。

TEAM
NEWh's EYE
チームとしてのチャレンジ・
得られた知見
Director:
小池
新規事業は、様々な組織、レイヤーが有機的に連携しなければ持続的な創出が難しい非常に複雑な企業活動です。その仕組み化は、一般的な”正解”を当てはめても実効性はなく、企業のカルチャー、業界の特有の慣例などを考慮したうえで設計していく必要があります。本プロジェクトにおいては、藤原様はじめ、J- オイルミルズの関係者がNEWhが想定していた以上に協力的、かつ”赤裸々”にお話いただけたため、リアリティの高い仕組みづくりにつながったと考えています。
Business Designer:
谷口
大規模な食品産業の老舗ながら、各部門、レイヤー横断で各関係者の方々がヒアリングに大変協力的で、かつ率直にお答えいただけたことで、現実問題/課題を網羅的、構造化して把握することができました。プロジェクトではその中でも重要課題に焦点を絞り、成功事例やあるべき論だけでなく、取り得る様々なオプションの比較検討や、J- オイルミルズで実際に運用/機能させるためのカスタマイズを取り入れながら、より実用的、効果的な仕組みを追求できたと感じています。
Service Designer:
渋谷
新規事業を推進する仕組みづくりには、領域をどこに定めるのか、誰と、いつ、どの程度予算をかけて進めるのか、など様々な要素が必要です。そのため、複数のレイヤーの課題を構造化し、その企業ならではのカルチャーや目標を踏まえて目指す姿を作り、ロードマップに描く営みを行いました。「新規事業組織はこうあるべき」という世の中の定説は多々あるとと思いますが、NEWhの本質思考と共創アプローチにより、定説に留まらない、真に顧客に寄り添った仕組みづくりができたと実感しています。
Client Review
お客様の声
株式会社J- オイルミルズ
新事業開発部 部長
藤原 広樹様
最初に全体プロセスを丁寧に設計し進めたことで、課題やゴールが明確になり、最後までそれらを見失うことなく進められました。
また仕組を検討する中では、新規事業開発における一般論にとどまらず、当社の実情に即した形での対応を検討いただけた点も、実効性のある仕組の構築に寄与しました。
プロジェクト後の経営層との議論においては、本プロジェクトで整理した課題と対応する仕組をベースに活発な議論ができ、今後の新規事業開発の推進に向けた全社での意識合わせができた点が大きな成果でした。現在、本プロジェクトで設計した仕組みやロードマップをもとに当社での取り組みを具体化し、活動を進めています。
また、NEWhとのプロジェクトを実施したことで社外との連携による視点の拡がりなどのメリットを感じられ、今後の新規事業開発をスムーズに進める一歩を踏み出すことができました。